アンバラ-バランス接続
こんなものを買いました。 RCAまたはステレオミニから録音できるUSBオーディオIFです。 このコネクタをXLRに付け替えてみます。 バランス受けにするわけではなく、アンバラ接続にするだけなのですが、これがなかなか…。 逆方向で、アンバラ出力をバランス入力に接続するときはプラスを2番、マイナスを1番3番にしておけば大丈夫なのですが、今回のようにバランス→アンバラ接続は実は面倒なのです。 | |
出力機器が電子バランスの場合は2番をプラス、1番をマイナスにします。 2番プラス3番マイナスにするとアンプ出力が受け側GNDに短絡されて、想定以上の電流が流れることがあるからです。 文字通りショートするわけで、出力機器が破損する可能性もあります。 | |
出力機器がトランスバランスの場合は2番プラス、3番をマイナスにします。 2番プラス1番マイナスで接続して3番をオープンにすると、トランスの浮いた半分の部分が作用するせいか、低音のないスカスカの音になります。 あるいはGNDリフトされてる場合には2番プラス1番マイナスだと対応できません。 | |
使用する機器がトランスバランスか電子バランスかなんてみんなが把握してるはずがありません。調べても仕様表記すらされてないことも多いです。 どちらでも繋げるようにできないか…? 適当な抵抗を入れればよいのでは? バランス出力というものはすべからく600Ω入力につないで大丈夫なように設計されていると勝手に想定するなら、最低300Ωを直列に入れればよいか。 あるいは電子バランスの出力インピーダンスは大抵50Ωとか100Ωなので、それの10倍という発想でいうと500〜1kΩか。 ここは大事をとって1kΩにしましょう。 | |
さらに音量をコンシューマーレベルに下げるアッテネーターを入れます。 出力機器がいろいろなので減衰率は固定になりませんが、これはしょうがない。 このUSBオーディオIFの入力感度も不明なのでカットアンドトライでやります。 RMEの+19dBu 75Ωバランス出力をつないで調節すると、R1とR2が1kΩの場合、R3を47Ωにするとちょうどになりました。 | |
あとはトランスバランスでの確認ですが、うちにはトランス出力の機器がありません。 そこで急遽作成しましたところの「トランスバランスくん1号」。 これを通した場合は7dBほど落ちました。 R1とR2を大きく(当然それにあわせてR3も大きく)すれば落差を縮めることができるはずですが、これをあまり大きくすると流れる電力が小さくなってきて信号的によろしくありません。 いずれにしろ落差はゼロにはなりませんし、これでOKとしましょう。 | |
要らない線を切ってこんな感じ。 現場で重宝しそうなアイテムだと思いませんか。 |